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ユニフォームに適した生地の特徴!一般的な洋服との違いは?

2023.10.20

ユニフォームは、さまざまな業態・職種で用いられています。そのため、色やデザイン、質感など、用途によって特徴が大きく変わってきます。とくに毎日着る場合、消耗も気になるところです。

そこで今回は、ユニフォームに適した生地について解説していきます。職種別に必要な加工や選び方のポイントも説明していますので、ユニフォームを検討している方や既存のユニフォームをリニューアルしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

ユニフォームに適した生地の特徴

ユニフォームに使われている生地は、一般的な洋服とは少し異なります。とくに日本で作られているものは天然繊維や合成繊維、コットンなど、さまざまなものが使用されています。ここでは、ユニフォームに適した生地の特徴について説明します!

 

獣毛

獣毛は、いわゆるカシミヤ・ビキューナなどを指します。高級な生地として扱われており、細く長い繊維となっているのが特徴です。

天然繊維の一種ですが、動物の毛を使用していることから動物繊維とも呼ばれています。また、羊以外であることも獣毛の大きな特徴です。

獣毛で作られた生地は弾力があるのでシワになりにくく、軽くて保湿性も高いので、冬でも暖かく過ごすことができます。ただ一方で、水に弱い・虫食いにあいやすい・日光で黄ばみやすいといったデメリットもあるため、扱いには十分注意が必要です。

お手入れの際はクリーニングを利用するか、脱いだ後はブラッシングしホコリや汚れを十分に落としてからクローゼットやロッカーにしまうようにしましょう!

代表的な種類は、カシミヤ・ビキューナ・モヘア・アルパカなどが挙げられます。なかでもカシミヤは希少価値が高く、原料も冬にしか生えないカシミヤ山羊の産毛を使用しているのが特徴で、優雅な雰囲気をもたらしてくれます。

ユニフォームの生地に使われることはほとんどありませんが、稀に使用している場合があります。

 

ウール

ウールとは羊毛のことを言います。獣毛と同じく動物繊維に分類され、シワになりにくい・吸放湿性が高い・抗菌・消臭といった特徴があります。

ウールと聞くと秋冬のイメージがありますが、実際はサマーウールなど夏でも快適に着用できるものが多いので、用途に合わせて使い分けることができます。

一般的にメリノウールを用いられることが多く、ユニフォームではタスマニアウールとあわせて高級品種になっています。また等級があるため、ひと口にウールといっても品種はさまざまです。

 

コットン

繊維が長く、光沢感のあるものをコットンと言います。綿とも呼ばれており、数ある生地のなかでも非常に馴染みがあるでしょう。コットンの特徴は、柔らかい肌触りと吸水性や通気性に優れていることです。

夏でも快適に過ごせることからユニフォームの生地にも適しており、心地よい肌触りは、敏感肌の方や赤ちゃんでも安心して着用できます。

主な原産国は、アメリカ・インド・メキシコなどの乾燥気候地地域になります。グレードによって多少違いがあり、海鳥綿やトルファン綿といった高級品も存在します。

 

天然繊維

天然繊維は、木綿や羊毛、絹などの生地を指します。ほとんどが海外からの輸入になるため、使用している動物・植物によって特徴が異なります。また高級品から汎用品まで幅広く用いられているので、品種もさまざまあります。

近年は等級や品種を混ぜて継続生産するのが一般的になっており、普及している天然繊維は中国製や新興工業国がほとんどですが、ユニフォームに関しては耐久性や機能性を重視するため、日本製が占めています。

 

合成繊維

合成繊維といえば、ポリエステルやナイロンが代表的です。三大繊維のひとつとしても知られており、さまざまな種類があります。

そのため、同じ合成繊維と呼ばれるものでも、天然・再生・半合成などで特徴が異なります。さらに、伸縮性のある弾性繊維やPTT繊維、強力性の高い芳香族ナイロンなども含まれます。

ポリエステルというと、混紡素材が主に挙げられます。この素材は2つの異なる繊維を組み合わせたもので、吸水性・通気性・耐久性などに優れているのが特徴です。コットンとポリエステル、2つのメリットをあわせ持っているため、ユニフォームでは、一番使用されます。

ポリエステル以外の合成繊維でも、優れた耐久性が大きな特徴になっています。丈夫でシワや型崩れもしにくく、お手入れもしやすいので、ユニフォームの生地に適しています。

 

 

ユニフォームと一般的な洋服の違い

スポーツや仕事をするときに着用するユニフォームは、一般的な洋服とは特徴が異なります。生地が丈夫であることはもちろんですが、汗を素早く吸収し、速乾性があるなど、快適に動けるように作られています。ここでは、2つの違いについて説明します!

 

耐久性

毎日お手入れをしてもシワや型崩れしないように、耐久性が高く作られています。そのため、使用している生地も一般的な洋服とは異なります。

もっとも多いのがポリエステルです。ほかの生地と比べ耐久性があるため、洗濯しやすく安心して着ることができます。

 

防風・保温性

ユニフォームは、1年を通して着用できることも重要です。そのため、夏は涼しく快適に、冬はきちんと暖めてくれる加工が施されているもの、季節に応じて衣替えすることをおすすめします!

また職種に応じて生地を選ぶことも多く、たとえば寒いところで働く場合は保温性の高いものを、風の強いところで働く場合は防風性の高いものが選ばれます。

 

抗菌・防臭性

汗をかくことが多い職種は、抗菌・防臭性が求められます。また接客を行うサービス業も清潔感が重視されるため、抗菌・防臭が加工されたユニフォームが欠かせません。

ユニフォームはひとつの効果に特化したものは少なく、ほとんどは耐久性や速乾性など複数の機能性加工もされています。とくに汗をかく場所では、抗菌・防臭に加え、吸水性や速乾性も重要になるでしょう!

 

吸水・速乾性

ユニフォームは、汗をかきやすい場所でも1日に何度も着替えることは難しいです。そのため、汗をしっかり吸収し、乾かしてくれる生地が必要になります。吸水性や速乾性が高いものが多いのは、そういった理由が関係しています。

 

防火・防炎性

安全性を重視する場合、防火・防炎性の高いユニフォームも存在します。主に工事現場や調理で火を扱う職種に多く用いられており、万が一トラブルが遭った場合でも燃えにくく、着脱しやすいのが特徴です。

ほかにも、機械加工や電気系統の職種、ガソリンスタンドなどは帯電防止加工がされたユニフォームを、病院や診療所、食品を扱う職種は制菌加工されたユニフォームが使用されています。

このように、職種によってさまざまな加工がなされているのがユニフォームです。一般的な洋服にも耐久性や吸水性の高いものは存在しますが、安全面を考慮した加工はユニフォームならではの特徴です。

 

ユニフォーム選びのポイント

主にデザイン性や好みで選ぶことが多い洋服に対し、ユニフォームは機能性や用途、予算などで選ぶことがほとんどです。ここでは、ユニフォームを選ぶときのポイントについて説明します!

 

用途に合ったものを選ぶ

職種によって求める機能性が異なるため、用途に適した生地を選ぶことが大切です。たとえば、体を動かすことが多い職種はストレッチが効いた生地がおすすめですし、火を扱うことが多い職種は防火性や生地が厚いものが適しています!

また毎日着るものだからこそ、快適に過ごせるかどうかも重要になってきます。そのためには、夏は涼しく冬は暖かいといった加工が施されているものや、季節に合わせた生地を使っているのもポイントです。

接触冷感効果があるとひんやりとしているので、汗をかきやすい職種や夏場でも気持ちよく着用できます。

 

予算に合ったものを選ぶ

機能性が高いユニフォームは、どうしても予算が高くなりがちです。そのため、予算を重視して選ぶのもポイントになります。

長く使いたいのであれば着用枚数を増やすことやユニフォームのレンタルを選んだほうがよいですが、手軽さを重視するなら予算を抑え、買い替えを検討するのをおすすめします!

また、ユニフォームに至っては会社や団体から支給されることが多いため、使い方次第で予算が低いものでも長く着ることができます。予算だけを重視するのではなく、それに見合った価値があることも大切です。

 

自社のイメージに合ったものを選ぶ

  

ユニフォームは会社の顔になりますから、自社のイメージに沿ったデザインや色味なども重要になります。

意外と知られていませんが、風合いや質感も大切です。着用したときの感触はどういった感じなのか、触れたときの材質感などもチェックしておくと、選ぶときに失敗しにくいでしょう!

たとえばデスクワークが多い職種なら、袖に摩擦が起こりやすいと言われています。室内での仕事とはいえ、目立った毛玉があるとイメージもよくありません。

ユニフォームを着るだけでどこの会社か分かるとイメージ向上にもつながりますし、新入社員が「働いてみたい」と思うことで、リクルート効果に繋がります。機能性や予算も大切ですが、イメージに合ったユニフォームを選ぶこともポイントでしょう!

 

まとめ

ユニフォームは、安心安全に働けるように職種に合った機能性で選ぶことが大切です。そのため、ただ耐久性が高いものを選ぶのではなく、また汗をかきにくい職種で吸水性や速乾性の高いものを選んでも十分効果を発揮できるかを考慮することをおすすめします!

用途に合ったもの・自社のイメージに適したもの・予算、それぞれの条件を考慮して、社員の声も取り入れながらユニフォームを選ぶことが大きなポイントになります。

洋服は感覚やブランドで選ぶことがほとんどですが、ユニフォームは毎日安心して着用できることを重視します。いろんな方面に意識を向けて、適したものを選んでみてください!

どんなユニフォームを選んだらよいか迷っている方は、ご希望に寄り添ったご提案をさせて頂きますので、お気軽にカーシーカシマにご相談ください。

 

 

 

 

 

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