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ユニフォームの文化について解説!いつの時代から存在していたのか

2023.09.11

ビジネスシーンや学校において、ユニフォームや制服は欠かせないアイテムです。ユニフォーム・制服の歴史は非常に古く、飛鳥時代まで遡ります。

そこで今回は、ユニフォーム・制服の文化について解説していきます。。制服文化が根付いた理由も説明していますので、参考にしてみてください!

 

ユニフォーム・制服の起源

 

日本において、当たり前のように存在するユニフォームや制服は、聖徳太子の時代から始まったと言われています。

当時は、身分によって異なる色の服が使われ、智・義・信・礼・仁・徳と全部で12階級の色が用意されていました。「冠位十二階」とも呼ばれており、黒・白・黄・赤・青・紫などの鮮やかな色は、一目でどの身分に属しているか分かるのが特徴です。

その後の武家社会でも身分に応じた服が提供され、職種によっては同じユニフォームを着ることもありました。なかでも分かりやすいのが、町火消です。皆が同じユニフォームを身にまとうことで、町の人々としっかり区別していたと思われます。

これまでは、身分のある者や専門職に就いている者がユニフォームや制服を着るのが日本の文化でしたが、明治以降は学校でも制服を着用するようになり、1871年にはユニフォームも洋装スタイルに変化しています。

またユニフォームや制服は、産業や職種によってスタイル・デザインが大きく異なります。町火消なら静電気防止や燃えにくい繊維で作られており、軍隊なら耐久性や特殊素材を使用するなど、それぞれの現場で安心して着て行けるよう合理的に工夫されています。

現在のユニフォームや制服の進化は、こういった歴史を辿っているというわけです。

 

ユニフォーム・制服の歴史

ユニフォーム・制服の起源は聖徳太子の時代からと言われていますが、現在のような制服の制度が取り入れられるようになったのは、軍隊からだと言われています。

同じユニフォームや制服を着ることで、すぐに職業を見分け、さらに他人との差別化を図ることで、帰属意識や仲間意識を持つことができます。ここでは、さらにユニフォーム・制服の歴史について深掘りしていきます。

 

はじまり

軍隊のように全員が同じ目的を持ち切磋琢磨する職種は、一致団結が必要不可欠です。多様性が重視される昨今、当時は皆が同じ気持ちであることが重視されたため、その傾向はユニフォームや制服にも大きく表れていたと言います。

とくに、軍隊のように帰属意識や仲間意識が強い職種は、同じ制服を着ることで身が引き締まる思いをしていた方も多く、階級によって印章は使われていたものの、制服はすべて統一されていました。戦後も、しばらくは軍隊のような意識が受け継がれています。

とはいえ、現在は多様性を大切にしている時代であり、他人との差別化を図るために、ファッション性の高いデザインも増えています。近年では、学校や企業での帰属意識を高めるためのひとつとして活用されることが多くなっています。

 

高度経済成長期

戦時中は、皆が同じ格好でいることが大切にされていました。しかし戦後は少しずつ変化しています。その大きな理由となっているのが「高度経済成長期」です。

1960年代には、ピーコック革命と呼ばれる言葉が流行しました。これは、男性でも鮮やかで個性的なファッションを表現しようというもので、メンズファッションに衝撃を与えました。

アメリカのディヒター博士が提唱し、そのスタイルはまるで羽を身にまとった孔雀のようだったため、ピーコック革命と名付けられたようです。同時に、ヘアスタイルもファッション性が高いものへと変化しています。

さらに1970年の大阪万博では、女性コンパニオンのファッションが話題になりました。女優やモデルのようなカラフルなユニフォームは一世を風靡し、多くの女性がコンパニオンに憧れたほどです。

現在もなお、ユニフォームや制服の歴史は続いています。学生であれば制服が欠かせませんし、社会人も企業がイメージした制服が支給されます。

最近は私服の学校や企業も増えていますが、それでも起源からユニフォーム・制服は帰属意識や仲間意識を高めるために効果的な要素として活用されています。

ちなみに、最近では、時代に合わせてモデルチェンジを行っている企業も少なくありません。とくにお客さんと関わる職業は、着ている服装で与えるイメージが大きく変わってきます。

そのため、企業のイメージ向上を考えて流行りのデザインを取り入れ、お客さんの印象に残りやすい色を取り入れるなど工夫をしています。

またモデルチェンジをすることで、社員やスタッフの気持ちがリフレッシュし、向上心が上がりやすいのも関係しています。さらに、不便な点が改善できるきっかけでもあり、今後もモデルチェンジをする企業は増えています!

 

バブル期

現在のユニフォーム・制服になるまでに、日本はバブル期を経験しています。当時は日本経済も右肩上がりだったため、デザイナーズブランドやハイブランドが流行しました。

それにともない、ユニフォームや制服も華やかで、デザイン性が高いものが取り入れられるようになりました。たとえば、スカートの長さが変わったり、ベストやジャケットのボタンがダブルになったり、一流デザイナーを起用する企業も増えたりなどです。

また、バブル期はボディコンの流行によって、女性のボディラインを強調した服も多く出回りました。なかには、ユニフォームや制服に取り入れる企業も存在したと言われています。

現在では、トレンドや考え方の移り変わりにより、そういった服装をユニフォームや制服にする企業は、珍しくなってきたのかもしれません。

ビジネスシーンなら企業のイメージやカラーを大切にし、顧客やクライアントにマイナスな印象を与えないことを重視しているため、清潔感かつ誠実な印象を与えることに重きをおいているところが多いのではないでしょうか。

女性も、バブル期のようにボディラインを見せるようなユニフォームや制服は避けられ、人に不快感を与えず、思わず着たくなるようなデザインを積極的に取り入れています。昨今のかわいいブームも大きく関係しているかもしれません。

学校の制服を見ても、ひと昔前まではセーラー服やブレザー服が主流でしたが、近年はファッション性を重視したスタイルが増えてきています。実際、バブルが崩壊する1990年代前半までは大幅なモデルチェンジが続いたと言われています。

2000年以降は、より機能性を重視した素材や、環境を配慮した制服も増加傾向にあります。自宅で手軽に洗えるようにと、イージーケア性の制服も増えていると言います。

また、制服でディズニーランドへ行く学生が増えたことで、制服に対する考えが変わってきているのも挙げられるでしょう。これまでは制服=ダサい印象だったのが、制服=かわいいになってきているのは、バブル期から現在まででも移り変わりを感じます。

このように、ユニフォームや制服は、時代とともに大きく変化していっているのが分かります。

 

ユニフォーム・制服の文化が根付いた理由

学校や会社は制服を着用するのが義務になっており、専門職に至っては職業が分かるようなデザインのユニフォームを着るのが一般的です。それほど日本において、ユニフォームや制服は欠かせないアイテムですが、なぜここまで制服文化が根付いたのでしょうか?

理由は大きく3つに分かれます。1つ目は道徳教育、2つ目は仲間意識、3つ目は国民性です。ひとつひとつ説明していきます!

 

道徳教育

身だしなみを整えることで、心が安定する効果があります。「服装の乱れは心の乱れ」という教えがあるように、学校や会社だけでなくTPOに合わせた服装をするのは、日本の道徳教育が関係しています。

実際、見た目がマイナスだと、取引先の担当者から苦情がくることも少なくありません。多様性と言われている昨今ですが、従来の道徳教育を大切にしている企業が多いため、ユニフォームや制服を導入し、社員・スタッフの身だしなみを徹底しています。

 

仲間意識

もちろん、道徳教育だけではありません。仲間意識の高さも大きく関係しています。日本人は、言わずとも知れた仲間意識の強い国です。

皆が共通の規範を持って、ひとつの目的へ向かうことを尊び、協力意識によって助け合うことを美徳とする国民性といえます。それは、ユニフォームや制服にも表れているのではないでしょうか。

仲間意識が強いことは組織力の向上につながり、皆が同じユニフォームや制服を着ることで、仲間であると実感できる安心もあります。学校生活や仕事をするうえで、こうしたユニフォームの効果はメリットになるでしょう!

 

日本人の国民性

最近は個性を大切にしている日本人が増え、決められたユニフォームや制服にこだわらず、好きなファッションで働いている方も少なくないでしょう。また、多様性も大きな影響を与えています。

しかし根底にあるおくゆかしさや、皆と同じであることに安心を覚える感覚、さらには共通のユニフォームを着ることで得られる合理性など、日本人特有の国民性が、ユニフォームや制服を着る文化に紐づいていると考えられます。

 

 

まとめ

日本人にとってのユニフォームや制服は、身だしなみを整えることや、仲間意識を大切にする国民性が大きく関係していることが分かりました。また歴史も非常に古く、聖徳太子の時代から、身分に合わせて服が支給されていたことも驚きです。

現在は多様化によってユニフォームや制服も少しずつ変わってきており、私服で学校や会社へ行く人も増えています。それでも「おもてなしの服」として、今後もユニフォームはあらゆるシーンで活躍し続けるでしょう。

ユニフォームや制服は、日本人にとって欠かせないアイテムといっても過言ではありません。学校や企業のイメージアップや組織力向上にもつながります。

社員やスタッフにぴったりなデザインを求めている方は、ご希望に寄り添ったご提案をさせて頂きますので、お気軽にカーシーカシマにご相談ください。

 

 

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