Webサイトにおけるデザインの作り方と外部に依頼する際のポイント
2025.10.09
目次

「自社サイトのデザインを新しくしたいけれど、何から始めればよいのか分からない」
「Webデザインに詳しくないけれど、おしゃれなサイトにするコツが知りたい」
といった悩みをお持ちではないでしょうか。
魅力的なWebデザインは、企業の印象に大きな影響を与え、成約率やユーザーの滞在時間を増やすことにつながります。
この記事では、効果的なWebサイトデザインの作り方や押さえておくべきポイントを解説します。外部にデザインを依頼する際の注意点や依頼時のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Webサイトのデザインの作り方

Webサイトのデザインを作成するには、5つの重要なステップがあります。コンセプトの設定から実装まで、順を追って進めることで、目的に合ったWebサイトを作成できます。ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説します。
1.コンセプトとターゲットを決める
Webサイト制作の最初のステップは、明確なコンセプトとターゲットを設定することです。サイトの目的が集客なのか、商品販売なのか、または情報提供をメインとするのか明確にし、ターゲットユーザーの年齢層、職業、ニーズなどを具体的に分析します。
この段階でしっかりと時間をかけることで、その後の作業がスムーズに進みます。
2.サイトイメージを作成する
コンセプトとターゲットが決まったら、Webサイト全体のイメージを固めます。
まず、サイト構造をツリー状の図にして、掲載内容や配置を明確にします。サイト構造を図式化することで、その後のデザイン作業がスムーズに進みます。
次に、競合サイトや参考にしたいデザインを集め、取り入れたい要素と避けたい要素を整理します。テーマカラー、フォント、全体の雰囲気などを決定し、ムードボードとしてまとめておくと効果的です。
3.ワイヤーフレームを作成する
ワイヤーフレームとは、Webサイトの骨格となる設計図です。各ページのレイアウト、コンテンツの配置、ナビゲーションの構造などを簡略化して図示します。
この段階では、デザインの細部よりも情報の優先順位や動線設計に注力します。ユーザーがサイト内をどのように移動するか、必要な情報にスムーズにたどり着けるかを考えながら作成することがポイントです。
修正が容易なこの段階で、イメージとのすり合わせをしっかり行いましょう。
4.デザインする
ワイヤーフレームをベースに、デザインカンプという完成見本を作成します。Adobe Illustrator、Adobe Photoshop、Adobe XDなどのデザインツールを使用して、カラー、フォント、画像、アイコンなどの視覚要素を配置しましょう。
この段階では、ブランドの一貫性を保ちながら、ユーザーの使いやすさを重視することが大切です。また、現代のWeb制作では、デスクトップとモバイル両方に対応するレスポンシブデザインが必須です。視覚的な魅力と機能性のバランスを考慮したデザインを心がけましょう。
5.コーディングを実装する
コーディングとは、デザインカンプをHTMLやCSSなどのプログラミング言語で実際のWebサイトとして構築する工程です。この段階では、ブラウザ間の互換性、ページの読み込み速度、SEOなどを考慮しながら実装を進めます。
WordPressなどのCMSを活用すれば、完成後の更新や管理が容易になるメリットもあります。実装後は、さまざまなデバイスや環境でテストを行い、問題がないかを確認しましょう。
この工程は専門的な技術が必要なため、外部の専門家に依頼するのもおすすめです。
Webデザインを作る際のコツ

Webデザインを作成する際には、いくつかのコツを押さえておくことが重要です。優れたデザインは見た目の美しさだけでなく、使いやすさも兼ね備えています。ここでは、効果的なWebデザインを作るための5つのコツを紹介します。
配置と色のルールを決める
Webサイトのデザインでは、一貫性のある配置と色使いがユーザーの信頼感を高める重要な要素です。ヘッダーやフッターなどの共通要素は、サイト全体で統一感を持たせることがポイントとなります。
情報の配置は、閲覧者の視線の動きを意識しましょう。多くのWebユーザーは左上から右下に向かって視線を移動する傾向があるため、重要な情報を左上に配置し、F字またはZ字に視線が移動するようレイアウトを工夫することが効果的です。
色彩計画については、企業のブランドカラーを基調としながら、アクセントカラーを効果的に取り入れることで、調和のとれた印象的なデザインが生まれます。一度ルールを決めたら、サイト全体で統一して守ることが重要です。
使用する色数を絞る
Webデザインで洗練された印象を与えるには、色数を絞ることが大切です。具体的には、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの3色程度にしましょう。理想的な黄金比はメインカラー70%、サブカラー25%、アクセントカラー5%と言われています。
この比率を守ることで、サイト全体に一貫性が生まれ、ユーザーに品格のある印象を与えられるでしょう。また、色の数を増やす代わりに、選んだ色の明暗の違いをうまく活用すれば、視認性の高い構成が生まれます。
デザインの4大原則を活用する
効果的なWebデザインを作成するには「近接」「整列」「反復」「コントラスト」という4大原則を活用することが重要です。近接は関連情報をグループ化して理解しやすくし、整列は要素をそろえて秩序を生み出します。
反復はデザイン要素を繰り返し使うことで一貫性を持たせ、コントラストは重要情報を目立たせる役割を果たします。
これらの原則をバランスよく組み合わせると、ユーザーの視線を自然に誘導し、情報の優先順位を明確に伝えられます。直感的に理解できるデザインは、ユーザー体験を向上させ、サイトの目的達成につながるでしょう。
適切な余白を設ける
Webデザインでは、余白は単なる空きスペースではなく、大切なデザイン要素です。コンテンツ同士の間に適切なスペースを作ることで、ユーザーが画面を見るときの流れを自然にし、情報が分かりやすく整理されます。
とくに文章量の多いページでは、行間や段落間の余白が読みやすさを左右します。余白を効果的に活用することで、コンテンツの価値を高め、洗練された印象を与えられるでしょう。
また、デザインの一貫性を保つためには、表の間隔やボタンと枠線の間など、同じ役割を持つ要素間の余白を統一することが大切です。サイト全体で余白のリズムを整えましょう。
外部に依頼する
自社でWebデザインを担当する場合、時間や専門知識の制約から理想的な成果を得られないことがあります。外部に依頼することで、最新のトレンドや技術を取り入れた質の高いデザインを実現できます。
費用対効果の高いWebサイト運用を実現するためにも、外部に依頼することも視野に入れるとよいでしょう。また、外部に依頼する際は、単にデザイン制作だけでなく、サイト公開後のメンテナンスやアップデートまで一貫してサポートしてくれる依頼先を選ぶのもおすすめです。
Webデザインを外部に依頼する際のポイント

Webサイトのデザインを外部に依頼する際には、いくつかの重要なポイントがあります。適切な準備と依頼方法を知ることで、思い描いたとおりのWebサイトができます。外部への依頼を成功させるための3つのポイントを見ていきましょう。
イメージをしっかり伝える
Webデザインを外部に依頼する際、最も重要なのはイメージを明確に伝えることです。実際には、お気に入りのWebサイトを3つほど事前に選んでおくとよいでしょう。
このサイトのヘッダー部分のデザインが気に入っている、このサイトのような色使いにしたいなど、具体的に伝えることでデザイナーとのイメージの共有がスムーズになります。
また、自社のブランドカラーやロゴなどの素材も事前に準備しておくと、よりスムーズに進行できるでしょう。デザイナーの理解を深めるには、イメージボードを作っておくのも効果的です。
期日にゆとりを持たせる
Webデザインの制作過程では、デザイン案の作成から修正、最終確認まで想像以上に時間を要します。品質の高いサイトを実現するには、公開予定日から逆算して最低でも2〜3か月前には依頼を開始することが理想的です。
また、急ぎの依頼では追加料金が発生することもあるため、計画的に進めることが費用の見通しを立てやすくします。十分な準備期間を確保することが、成功するWebデザイン外注の重要なポイントといえるでしょう。
全体の流れや料金を確認する
Webデザイン制作を外部に依頼する際は、ヒアリング→ワイヤーフレーム作成→デザイン案提示→修正→コーディング→公開という全体の流れを事前に確認しましょう。
修正回数の制限や追加料金が発生する条件、公開後のメンテナンス費用なども把握することで、長期的なコスト計画が立てられます。
また、トラブルを避けるために発注側は「RFP」と呼ばれる提案依頼書を作成し、受注側との認識のずれを防ぐことが重要です。信頼できる事業者選びには、過去の実績やポートフォリオの確認も欠かせません。
Webデザインの成功事例

効果的なWebデザインは、企業の魅力を最大限に引き出し、ビジネスの可能性を広げます。ここでは、カーシーカシマが手がけた日本被服工業株式会社様の事例をご紹介します。
従来は直接訪問型の営業が主な手段だった同社は、自社のWebサイトをほとんど活用していませんでしたが、問い合わせ増加を目指してWebサイト活用への戦略転換を決断しました。
社内にWeb知識を持つ人材がいないなか、同社はカーシーカシマに相談し、Webマーケティングのノウハウから細部まで丁寧なサポートを受けることで、約1年をかけてWebサイトのリニューアルを実現しました。
その結果、問い合わせの増加にとどまらず、情報収集の向上や社内でのサイト閲覧増加によるインナーブランディング、企業PRの強化など、ビジネスの可能性を大きく広げることに成功しました。
まとめ
Webサイトのデザインは、企業の印象を左右し、顧客に大きな影響を与えます。効果的なデザインを作成するためには、まずコンセプトとターゲットを明確にし、その後、サイト構造を整理し、ワイヤーフレームを作成してからデザインを行うことが重要です。
また、配置や色使いに工夫を凝らし、視覚的に魅力的でありながら、使いやすさを兼ね備えることが求められます。加えて、外部にデザインを依頼する場合は、イメージの共有、スケジュールの余裕を持たせること、全体の流れや料金を確認することが成功のポイントです。
カーシーカシマでは、デザインだけでなく、Webマーケティング支援も提供しております。戦略立案からコンテンツ制作、運用まで一貫したサポートを行っています。これにより、企業の目的に合わせた効果的なWebサイトの構築が可能です。
また、さまざまな規模や業種でのWebデザイン実績があり、柔軟に対応いたします。ご希望に寄り添ったご提案をさせて頂きますので、お気軽にカーシーカシマにご相談ください。

