
“もの作り”のエッセンスが宿ったのは、1951年。始まりは縫製工場から。
高度成長期とともに、女性が少しずつ解放され始め、ファッションもカラフルで楽しいものに変化していく中、
女性のおしゃれ心に、そっと火がついたタイミングだったのかもしれない。
その後、1961年に誕生したのが、現在の前身、鹿島縫製株式会社。
そして、1981年に働く女性のためのユニフォームブランド「ENJOY」がスタート。
1988年、企画、営業、生産、物流を一貫して提案できるカーシーカシマ株式会社に進化しました。
女性の働く環境が変化すると共に、作業の為のユニフォームが、オフィスに向けられたユニフォームへと変わっていきました。当初から動きやすさや作業効率を重視しながらも、最も大切にしていたのは「デザイン」。仕事着におしゃれを持ち込むなんて…という世の中で、いち早く「ファッション性」を重視していたのが「ENJOY」でした。
本物を求め、ファッションの本場ミラノへ飛び、デザインエッセンスに落とし込み、カタログを撮影。本場から持ち込まれたファッションに身を包みながら仕事をする。それは当時の女性にどれだけ自信を与え、やる気にさせたことでしょう。全ては美しい服を身にまとって欲しいから。その思いは今もカーシーのユニフォーム1着1着へ受け継がれています。
ファッションが大好きな私たち。66 年の歴史が経った今。
「ENJOY」から始まった企業ユニフォームブランドは、
「CAREAN」、「AMUS-NET」、「HEARTGREEN」、「ENJOY Noir」と増え、
5つのブランドを展開しています。
時代と女性のライフスタイルに対応しながら、こだわり抜いたもの作り。それは、働く女性たちへ捧げてきた思い。
トレンドに敏感な女性たちを満たすファッション性。私たちは時代の気分をいかに取り入れるか感性を磨き続けています。
「この制服を着るのが楽しみ!」「私を輝かせてくれる制服」
これからも女性たちに愛されてきた語り尽くせないほどのストーリーは続いていく。
企業ユニフォームの役目というのは、実は表に出ていないことがたくさん存在します。
そのユニフォームを見て安心する人がいるという信頼やワークスタイルのバランスに重きをおいて、
多様化する現在の働き方を個々に確立させる“ONタイム服”の役割など、新たな価値を生み出しています。
だからこそ、見た目のファッション性に加えて、
“ユニフォーム”がその企業の力になれるところまで追求し続けます。
実は女性の体型はここ30年で随分変化しています。昭和の初めは、今よりもウエストがキュッとしまっていたのが、どんどんなだらかになってきているのだそう。時代の変化に合わせて、手間暇かけて独自のカタチを作り続けている。そんな職人魂があるからこそ、作れる代表作が「美スラット® Suits」です。女性の曲線美を美しく表現し、スマートに見せることを実現。縫製の量は何倍にも膨れ上がりますが、それだけ大変な縫製工程を楽しんでやってのけてしまうところに、クラフトマンシップを垣間見ることができるのです。
スカーフは大切なシーンで大きな役割を担っている。そこから生まれたのが「ENJOY Rouge®」。
オリンピック開会式で、日本選手団のスカーフがズレていたことにヒントを得て作られたのが「スカーフループ®」。
「スマートに細く見える制服ありませんか?」その言葉から3年。行きついた多面体のパネルテクニックは、縫製技術があるから完成した「ENJOY」の代表作「美スラット® Suits」。パターンメイキング技術が光る。施設と共同開発した「HEARTGREEN」の「Active Squat chino」。「CAREAN」のロングセラーは、前立てをネクタイに見立てた「Trompe-l’oeil shirts」。
「AMUS-NET」が、アミューズメント業界に一早く発表したのが「魅せるクールビズPOLO」。
あれもこれも叶えられているのは、こだわったデザインに対応できるパタンナー技術があるから。
着る人のことを考え、それを形にするデザイナーがいて、そのデザインを叶えるパタンナーがいる。
熟成された縫製技術という原点があってこそ。
最初は女性を引き立たせることを重視していた制服作りに、今新たに加わったのが“企業の力になれる制服”という着地点。美しい制服があれば、企業の品格をあげることもできます。“企業のアイデンティティを表現する”“企業を守る視認性になる”“信頼につながる”。この3つのファクターが、新しいユニフォームの価値だと考えています。
自分を美しく見せる服に袖を通すと、女性はたちまち元気になります。顔が明るくなり、背筋がピンと伸び、身のこなしが可憐に。仕事にも前向きになれるし、いつもより頑張ることもできます。
美しい制服とは?その答えを“More Beautiful”の言葉に込めて。